楠町南五味塚の鯨船がいつ頃から始まったのかは、定かではありません。
一説では幕末頃から年中行事として行われていたと言われています。
当時は伝馬船のような小さな船で、操作する人も少数であったものが明治13年に大網という組織ができ、その人たちが主体となり神社に奉納する祭り行事として次第に盛んになったそうです。


その後、昭和初期には青年団が引き継ぎました。上は昭和30年頃の写真です。


昭和35年 南楠鯨船保存会が発足しました。
昭和50〜51年 地区からの寄付など1,500万円をかけて龍神丸の大改修を行いました。
平成元年 記録作成等の措置を講じるべき無形の民俗文化財として文化庁の選択を受けました。
平成4年 中京テレビレポーターのジョン・ギャスライト氏が練り行事を体験レポートし平成4年11月7日に放映されました。
平成6年 三重まつり博に参加しました。(9/3楠町デー)下はその時の写真です。同年、津で開催された国民文化祭にも参加し皇太子(現天皇陛下)ご夫妻の前で練りを披露しました。


平成7年 姫鯨としてはじめて女子の参加を認めるようになりました。
平成8年 楠町無形民俗文化財の指定を受けました。
平成12年 町制60周年を記念して楠健康ふれあいフェスタで練りを披露しました。
同年、別色法被を導入しました。(太鼓:黄色、足持ち:赤色)
平成13〜15年 県の伝統文化伝承事業により記録映像を製作しました。
VHSテープで短編26分、長編76分です。
平成14年 五味塚橋完成を記念して、五味塚橋で北楠御輿と競演しました。下はその時の写真です。
平成15年 のぼりの制作・販売を開始しました。以降毎年実施しています。
H15:赤色H16:水色H17:薄紫H18:オレンジH19:緑H20:紺H21:茶H22:赤(50周年)H23:はなあさぎH24:むらさきH25:オレンジH26:みどり(合併10周年)H27:そら色H28:紺H29:赤H30:紺R1:あずき、 R4:制作なし、 R5:そら色


平成17年 合併を記念して大四日市まつりに参加しました。(8/7)


平成18年 四日市市の補助金を受けて車輪修繕を行いました。


四日市市個性あるまちづくり補助金を受けてリーフレットを作成しました。
リーフレット表面.jpg  リーフレット中面.jpg

岡田文化財団の支援を受けて法被110着を新調しました。


平成20年 横浜マリタイムミュージアム開館20年記念
「【企画展】捕鯨と日本人」に出展しました。


平成23年 福岡市博物館特別企画展「日本とクジラ」に出展しました。


平成24年 まちおこしフェスタで10年ぶりに五味塚橋で北楠御輿と競演しました。



平成25年 四日市市の補助金を受けて太鼓の張替えを行いました。

  


岡田文化財団の支援を受けて法被100着を新調しました。


会費制(成人男性のみ3,000円)を導入しました。


平成26年 四日市市の補助金を受けて金箔の修繕を行いました。

  


岡田文化財団の支援を受けて法被130着を新調しました。


平成27年 岡田文化財団の支援を受けて漆や金箔を塗り直しました。

  


平成28年 岡田文化財団の支援を受けて幕押さえや衣装を新調しました。


幕押さえ(塗装前)


幕押さえ(仕上げ)


幕押さえ(完成)



踊り子衣装


櫓漕ぎ衣装


櫓漕ぎ花笠


平成29年 岡田文化財団の支援を受けて山車倉庫の一部改築と棚の整備、LED照明の取付をしました。


倉庫(改築前)


倉庫(改築後)



大幟支柱の保管棚


倉庫天井のLED照明


平成29〜30年 竜宮社祠の再建事業。地区住民、保存会員のみなさんのご賛同をいただき、竜宮祠・鳥居・七張り用取り付け台、大幟アルミポールを設置、平成30年3月17日に竜神社遷座祭を執り行いました。
(竜宮再建委員会、南御見束神社、南楠鯨船保存会、南五味塚連合自治会、開栄町自治会)
平成30年岡田文化財団の支援を受けて股引を100枚購入しました。
令和元年 新元号を祝し、奉祝木札を作成販売。
令和2年 保存会発足60周年。
岡田文化財団の支援を受けて、記念事業として【保存会発足60周年記念誌 弥栄】を発刊。
令和2、3年 新型コロナウイルス感染拡大により行事中止
令和4年 感染拡大防止対策を策定・実行し、練り行事を再開
令和5年 大四日市まつり 60周年記念行事に参加



そして・・・
特製のくじらをかぶって船の後を追う小さな子ども・・
これが南楠鯨船まつりの原点です。
南楠の鯨船はこうして引き継がれて行くのです。





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